【衝動篇_STORY】[第二章]かぐや姫&ピノキオ
※シナリオのネタバレになります。
ネタバレ嫌な人はブラウザバック推奨!
【衝動篇_STORY】[第二章]かぐや姫&ピノキオ
PART 2-1: |
空を見つめるかぐや姫の前に素敵な若者が現れました。 |
私を虐めてみてくださいな? と願うかぐや姫に、ピノキオは顔を赤らめてうろたえます。 |
僕は作者を復活させようかと。 まあまあ、実は私もそうなのです。 |
目的の一致を見た2人は、とりあえず、一緒に行動する事にしました。 |
かぐやと申します。 お願いしますわね。 |
あ……僕はピノキオ、です。 |
あの、まずはどこに行きましょう? |
ええと、かぐやさんに決めていただければ。 |
私は命令される方が好きなのですが…… |
僕は誰かに決めて貰う方が楽なんですが…… |
PART 2-2: |
ピノキオという殿方はとても見目は良いけれど、何だかとても頼りない…… |
PART 2-3: |
かぐやさんはとても美しい人だけれど、引っ込み思案で困ります。 |
PART 2-4: |
私は命令されたいのです。 その為に、強い人を求めているのです。 |
PART 2-5: |
僕は、誰かに決めて貰いたいんです。 その為に、強い人を求めているのです。 |
PART 2-6: |
ピノキオさんは強いけれど、私が求めるご主人様には程遠い。 |
PART 2-7: |
かぐやさんは強いけれど、私が求める対象には程遠い。 |
PART 2-8: |
ピノキオさんと私は桶。 水を入れられるのを待つだけの桶。 |
PART 2-9: |
かぐやさんと僕は皿。 料理を盛られるのを待つだけの皿。 |
PART 2-10: |
ピノキオさんが決めてください。 いいえ、かぐやさんが。 ここはどうしましょう? あっちはどうしよう? |
被虐の姫と、依存の人形。 お互い意見を言わないのだから、足が進むはずなどありません。 |
だから、ほら。 強そうなナイトメアが現れても、二人は譲り合ったままで動きません。 |
早く誰かが決めないと殺されてしまうというのに。 |
た、戦いますか?かぐやさん。 |
戦った方がよろしいのなら、戦います。 |
僕は、かぐやさんが戦うなら…… |
私は、ピノキオさんが決めるのなら…… |
じめじめグチグチ、アーッ、ウザい! |
2人でサッサと戦えバーカッ! |
END: |
かぐや姫とピノキオは力を合わせて強い適を倒しました。 |
けれども2人は視線を外し、よそよそしく離れます。 |
被虐と依存。 受身の2人。 一緒にいても全く無意味。 きっと最初から気付いていたのでしょう? |
ご武運を。 幸運を。 |
2人は短く会話を交わし、互いの求めるモノを探しに行きました。 |