【衝動篇_STORY】[第三章]アリス&スノウホワイト
※シナリオのネタバレになります。
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【衝動篇_STORY】[第三章]アリス&スノウホワイト
PART 3-1: |
戦いが舞う不毛な空間、ライブラリ。 自分以外の全てが化物であると思ってたその場所で、少女達は邂逅する。 |
生を束縛されるアリス。 正義に囚われるスノウ。 |
彼女達は出会った瞬間に理解した。 お互いの思想が相容れない事を。 |
そして……作者を復活させる為には、目の前にいる少女を殺さねばならない事も。 |
個人的な動機だけで、作者に復活して欲しい…… |
そんな身勝手な理屈で他者の命を奪うとは…… |
貴方には判らない。 |
その身勝手な「正義」に囚われている、貴方には。 |
……人は、正しくなければならない。 |
… |
私には、関係ない。 |
PART 3-2: |
貴女は振りかざす正義が、皆の正義とは限らない。 |
PART 3-3: |
全体が個に奉仕し、個が全体に奉仕する。 それこそが為すべき正義の世界だ。 |
PART 3-4: |
この世界は間違ってる。 貴女も、この私も。 |
PART 3-5: |
世界が間違っているなら、正義を以て正すべきだ。 たとえそれが、茨の道でも。 |
PART 3-6: |
私は私の信じた人を救う。 それが、私にとっての正義だ。 他の人には決定させない。 |
PART 3-7: |
……私が自分の正義を疑う事はない。なぜなら、それが、私の全てだからだ。 |
… |
PART 3-8: |
私は弱い。だから、正義が眩しく見えるのかもしれない。 |
PART 3-9: |
大きな正義を為す為に……私は、この手を汚す覚悟はあるのか? |
PART 3-10: |
「貴方のような身勝手な理由で生きる事は許されない。けれど、この世界には倒さねばならない、さらなる巨悪が存在している」 |
“ |
苦々しく呟くスノウ。アリスは言う。 |
「私も貴方のような偽善者と一緒にされたくない。だけれど、目的の為に手段を選んでる余裕は、ない」 |
“ |
二人はお互いの背中を合わせ、ナイトメア達の群れに斬り込んでいった。 |
他人と一緒に戦うのも……悪くはない。 |
ふっ……ふふふっ |
……何がおかしいの? |
… |
何かを信じている筈なのにいつも不安でたまらない。 |
私達は似ているのかもしれないな…… |
……私は、戦うだけ。 |
… |
END: |
最後の一撃。 適の断末魔が細く高く伸びてゆく。 それはまるで人間の歌のようだった。 戦いを終えたスノウは目を細めて呟く。 |
「もう私達は闇に引きずり込まれつつあるんだ……」 |
“ |
その言葉の意味をアリスは噛みしめるように理解していた。 二人は別の道を進む。 お互いの目を合わせる事もなく。 別れの挨拶もなく。 |